ジュエリービジネスプロデューサー 佐藤善久です。
「ジュエリー」という響き
この響きに対して人それぞれの思いがありますね。
ジュエリービジネスに従事している人には 「シルバーはジュエリーにあらず」と思われている方も少なくはありません。
その気持ちもわからないでもない。
でも ティファニーだってシルバージュエリー販売しています。
それはジュエリーじゃないのかと聞かれてなんと答えるのだろう。
わたくし佐藤善久も 嘗ては 「シルバーはジュエリーじゃない」派でしたが 2000年ごろから その思いは変化し始めました。
また ダイヤやルビーサファイヤなどだけが 宝石と言う考えも変化しています。
それは エンドユーザーと接する現場にいて感じたことです。
それは 80代のおばあさまが 「わたしが娘時代に 私の祖母からもらったこの石で 指輪を作ってください。」とご来店頂いたときです。
私: 「こちらの石ですね。 お見受けしたところ天然石ではないようですがよろしいのですか?」
おばあさま: 「本物の石でないことはわかっているんです。 でも私が娘時代に祖母からもらって 大切な思い出の石なんです。 なのでこの石でお願いします。
というやり取りの時 「宝の石は なにも本物だけでなく ひとそれぞれに宝の石がある」と感じた瞬間でした。
もともと 小売店やメーカーとの取引がメインでエンドユーザーと接することがなく ジュエリービジネスも 理論で成り立っていました。
しかし 3D-CADでジュエリーデザインし3Dプリンターで作るデジタルジュエリー®を始めたことによって エンドユーザーと接す機会が生まれ 次第に考えが変わっていって今があります。
また 現在 金・プラチナが高値止まりしていて 昔なら1本5万円もあれば普通に買えた 結婚指輪もいまや10万円超えるのが当たり前の時代。
すると 金・プラチナを使うものだとどうしても高価になります。
2017年9月15日現在 田中貴金属発表の1g当たりの税込み価格 ↓
金 5,131 円 プラチナ 3,881 円 銀 71.17 円
金は銀の72倍 プラチナは銀の54倍 もするんです。
例えば リフォームの工賃が一緒だったとしても 素材により全然値段が違ってくるんです。
また比重の違いにより 同じ原型から作っても 銀(シルバー925)にたいし 金(K18)は1.6倍 プラチナ(PT900)は2.1倍になるんです。
例えば シルバー925で10gの指輪を K18で作ったら 16g PT900なら21gとなります。
そこに素材価格の違いが乗っかります。
単純計算として
銀 71.17円×0.925(SV925として)×10g= 658円
金 5131円×0.75(K18として)×16g= 61572円
プラチナ 3881円×0.9(PT900として)×21g= 73350円
と 素材価格が違ってきます。
K18はSV925の93倍 PT900はSV925の111倍の素材格差がでます。
2000年の1gあたりの税抜き小売価格 金は1000円前後 2000円前後 銀18円前後です。
いずれも ぐーんと値上がりましたね。
でも 金が1000円前後だったので 先の計算を当てはめると
1000円×0.75×16 g=12000円 なので K18でジュエリーリフォームもありだったんです。
いまでももちろんK18やPt900でのジュエリーリフォームが 最適です。
それは値段は高いけど それなりのメリットも大きいからです。
でも お値段の事を考えて またシルバージュエリーという認知度がある現在は シルバーのジュエリーリフォームもありなんです。
そこで本日 シルバーリフォーム宣言!と言う形を発表いたしました。
この続きはまた!