ジュエリービジネスプロデューサー 佐藤善久です。
2018年7月30日 8月2日 日本宝飾クラフト学院のサマーセミナー「ジュエリーCAD造形の現状」に登壇しました。
こちらのセミナーは 午前中 3D-CADで指輪のデザインを作り 午後にそのデータを利用して 実際に3Dプリンターで出力。 その出力中に3Dプリンターの歴史・3Dプリンターの種類・3Dプリンターを利用したジュエリー製作過程を学ぶという どう3Dプリンターを活かしてジュエリービジネスをするかの流れを知ることができる内容のセミナーでした。
お蔭様でアンケートを見ても大変好評いただきました。
これから3Dプリンターを活かしたジュエリービジネスをお考えの方が思っている以上に多いと感じることが多くなってきています。
日本宝飾クラフト学院でのセミナー風景
(日本宝飾クラフト学院FaceBookページより)
お悩み事例
★ジュエリーメーカー勤務の担当者
紙ベースのデザイン画で遠方の業者と電話でやり取りしてオリジナルジュエリーの開発をしているが イメージが伝わらず10回くらいやり直すことがある。その結果納期も遅れてしまう。
解決方法
自社で3D-CADでデザインし3Dプリンターを導入してコストダウン・スピードUPを図りたい。
こちらの会社はメーカーと言ってもファッションビル内の自店舗やインターネット販売をされているSPA業
このようなSPA業のジュエリーが増えてくることは予想ができることですね。
SPA業でない従来型の小売店の対抗策としては やはり今までのお客様とのつながりや信用を活かせるリフォームビジネスに3D-CADと3Dプリンターを利用したビジネススタイルがぴったりと来るでしょう。
また 3D-CADと3Dプリンターでオリジナルジュエリーの開発をし SPAブランドを立ち上げるという離れ業も可能になります。
今 日本の大手ジュエリーメーカーと言われている会社は 製作機能を持っていなく デザイン・仕様を決め 取引先工場に製作依頼をするというスタイルがほとんどです。
また近年アメリカでの流行のビジネススタイルがD2C Direct to Consumerの略で自社で企画、製造した商品を自社のECサイトで販売するスタイルです。
★サザビーズリーグが始めたD2C
参考文献 ↓
高品質なジュエリーが手頃な価格で手に入る新しいビジネスモデルとは |
https://bouncy.news/13212 |
小売店が新たなブランドを立ち上げ在庫を持ち店舗を構えるのはかなりリスクがありますが、このD2Cスタイルならほとんどリスクはありません。 これを可能にするには3D-CADでデザインし3Dプリンターで製作。さらに言えば 在庫を作らずにCGデザインをサイトにアップし スマホを利用しバーチャル試着などで確認する方法を用いオーダーしていただくスタイル。
まさにデジタルジュエリー®スタイルが可能にします。
また 見積り時には現物を作れないジュエリーリフォームにもそのまま適応が可能。
まさに これからのジュエリービジネスの肝になりうるのが自社でのデザイン・企画等のセルフプロデュースです。
時計ブランドの流通を見ていても せっかく手塩をかけて育てたブランドも仕入れ先である時計メーカーの都合でかなり左右されていますね。
ジュエリーも仕入れ商品だと常にこのリスクが付きまといます。
ジュエリー業界全体が過渡期である今こそ 新たなビジネスチャンスと捉え デジタルジュエリー®を活かし自社のアイデンティティーを構築しませんか?