ジュエリービジネスプロデューサー 佐藤善久です。
昨日のエントリー 「なぜ こんな単純なデザインのデータでエラーが起きるのか?3Dプリント対策STLエラー(JCAD3の場合)」 で書いた内容の答えです。
STLエラーのないデータはこちら ↓
赤丸のところに答えがあります。
JCAD3は リングを作るとき 「断面」を書き 「掃引体」でその断面を棒状にします。 下記写真
そしてそれを 「リングサイズ合わせ」を使いリングにします。
その時 サイズ12の場合 リング号数のところに 「12」をいれます。
接合間隔は通常「0」にします。
しかし接合間隔「0」は 棒状の端面と端面がくっついたデータになります。
STLに変換したとき これがエラーになります。
なので 下記のように接合間隔を「-1」のように食い込ませることによってそのエラーは回避するSTLデータになるのです。
もともと JCAD3は 山梨県の地場産業振興の研究開発事業で山梨県工業技術センターと山梨大学の研究成果として作られたMade IN JAPANのソフトで 光造形装置も同じメーカーによって開発さえrていて JCAD3のオリジナルの拡張子のまま光造形ができたので STLに変換することがあまり必要とされていませんでした。
また、ここで接合間隔にマイナスをつけて食い込ませてエラーを避けなくても NETFABを通してエラーを削除すれば問題はありません。
ただし この構造を知っておくと 他のエラー回避のヒントになります。
ものづくりは奥が深いですね。