ジュエリービジネスプロデューサー 佐藤善久です。
昨日の「ジュエリービジネスにおける3D-CADと3Dプリンターの5つの効果」のなかで一番興味を持たれるであろう コストダウンについてです。
3D-CADと3Dプリンターを用いるとコストダウンになるのか?
答えは YESであり NOでもあります。
単純に 自分で3D-CADでデザインし 自己所有の3Dプリンターで出力すれば コストダウンになります。
逆に 3D-CADでのデータ作成を外注にだすと 単純にはコストダウンになりますが 思ったほどのコストダウンにはなりません。
同じように 3Dプリントを外注にだすのも同じことが言えます。
そして 何よりジュエリーは 3Dプリントしたからが本来のジュエリー製作過程になり 完成品をデザインイメージの通り作らなければ 納品できない。
なので 3Dデータだけがあっても どうにでもならない場合があります。
ジュエリー製作を構成するものとして
予算・デザイン・仕上げの質・納期等で 使用できる出力装置・原型のパーツ分け・石留方法・ ダイヤなどの宝石の質があり、それぞれ複雑に絡んできます。
こちらの 全周模様のある フルエタニティーデザイン
これは 手作業で製作依頼をするとかなり高価になりますが、自分で3Dジュエリーデザインし 3Dプリンターで出力した原型を使い製作すればコストダウンになります。
しかし この手のデザインの場合 普通の光造形装置では サポートを付けるのも除去するのも大変
なので サポートが付かない3Dプリンター 3Dシステムのプロジェットやソリッド介イプのWAX造形でプリントするのが好ましい。
但し プロジェットは1000万円超 ソリッドスケイプも約800万円
この金額をだすとコストダウンにはならないでしょう。
このように単純に 3D-CADと3Dプリンターを使ってもコストダウンにはなりません。
では どうしたらいいのか?
それは 限定した使い方をすれば 非常にコストダウンになります。
この件は また今度。
デジタルジュエリー®スクールでは 単純に3D-CADを学ぶというものでなく この辺のジュエリービジネスに繋げる考えもお伝えしています。