ジュエリービジネスプロデューサー 佐藤善久です。
最近よく耳にする「ラボグロウンダイヤモンド」
この「ラボグロウンダイヤモンド」とはどんなダイヤモンドなのでしょうか?
科学的な事について天然ダイヤモンド、ラボグロウンダイヤモンド、キュービックジルコニアについての比較表です。
化学組成「C」は 炭素の事です。天然ダイヤモンド、ラボグロウンダイヤモンドは 「炭素」の結晶です。
天然ダイヤモンド、ラボグロウンダイヤモンドは表を見てもわかる通り、科学的には全く一緒。キービックジルコニアは似ている数値ですが微妙に違いますね。
天然ダイヤモンドとラボグロウンダイヤモンドの最大の違いは「出来る場所」「出来るまでの時間」が大きく違います。
天然ダイヤモンドは長い時間をかけて地球内で生成されるもの。ロマンありますね!
しかし、レオナルド・ディカプリオが主演し話題となった映画「ブラッド・ダイヤモンド」が問題を提議したように「紛争ダイヤ」という問題があります。
いま「ブラッドダイヤモンド」はネットフリックスでもご覧いただけます。 https://www.netflix.com/jp/title/70045850
「紛争ダイヤ」はゲリラ組織や密輸業者らによって違法に売買され、内戦の武器購入の資金源ともなっている点や、強制労働・児童労働問題などいろいろな問題点を抱えます。
紛争ダイヤモンドの流通を阻止するため、「キンバリープロセス」
① 参加している国は非参加国で産出されたダイヤモンドを取り扱わない
② 非参加国産のダイヤモンドを取り扱った者を処罰する
③ 原石のみ関与する
を掲げた国連決議に基づく認証制度「キンバリープロセス」が2003年に導入されました。
ただし、この制度を持っても「紛争ダイヤ」を100%無くすのは至難の業です。
その点、ラボグロウンダイヤモンドは少なくても「紛争ダイヤ」問題は無いです。
天然ダイヤモンドにしてもラボグロウンダイヤモンドにしてもジュエリーに使うなら「きれいである」が前提になります。
そして、天然ダイヤモンドの「長い年月をかけて自然が生み出したロマン」を選ぶのも良し、ラボグロウンダイヤモンドの「サスティナブルな お手頃プライス」を選ぶのも良し。
富裕層の方が「100円ショップ」も利用されるのと同じですね。
ラボグロウンダイヤモンドの1カラットサイズなどの大粒ダイヤをファッションブルに身に着けるのも一つの手だと思います。
さらにピンクやブルー・イエローなどのカラーダイヤもお手頃価格で楽しめるのがラボグロウンダイヤモンドです。
天然ダイヤのピンクやブルー・イエローは自然が作り出さない限り存在しませんので本当に希少です。今やアーガイル鉱山が閉鎖されたのでそこで産出されたピンクダイヤモンドは希少価値がついて非常に高値で推移していて、資産性もあります。
ラボグロウンダイヤモンドは資産性はとなると、作れば生み出せるので今後も資産とは考えられないと思います。
またラボグロウンダイヤモンドの楽しみ方として落としてしまう点がどうしても気になる 「ピアス」や「イヤリング」は良いかなと思います。
このように天然ダイヤモンドの魅力、ラボグロウンダイヤモンドの魅力とそれぞれにあります。
お客様には選択肢が増えたと思っていただき、それぞれの用途に合わせてご利用いただければと思います。